研究の特色
リハビリテーション医学は、生活や動作の側面から、運動や認知、嚥下をはじめとするあらゆる機能障害の診断・評価・治療を専門とする学問分野です。
当教室では、神経生理学や運動生理学、脳科学を治療に応用する ニューロリハビリテーション、がん患者のADLやQOLを調え高めるがんのリハビリテーション 、再生医学や分子生物学にまつわる再生リハビリテーション (生理学教室、整形外科学教室との共同研究)、これまで見過ごされていた障害の側面を詳らかにする新しい評価法の開発、最先端の技術とリハの融合を目指すリハビリテーション 工学・ロボットリハビリテーション、心疾患患者を対象とした緻密な心臓のリハビリテーション(循環器内科との共同研究)、地域医療や災害支援に関する地域リハビリテーション や災害リハビリテーション 、各種疾患・障害に対する専門的リハビリテーション 、リハビリビリテーション 心理学など幅広いテーマに取り組んでいます。
特色ある共同研究先として、慶應義塾大学理工学部(ニューロリハビリテーションやリハビリテーション工学)はじめとする国内外の研究機関・企業とも共同研究を行っています。こうした取り組みは”医工連携“と呼ばれ、治療技術・機器開発の大元から医学的治験と工学的技術が融合した革新的手法の創出を可能にします。
研究活動のサポートのため、医局内組織としてFIM/SIAS/リサーチ委員会が運営されています。このほか学内の統計学専門家、臨床神経生理学専門家、工学系専門家など、研究内容に応じた支援体制を組んでおります。
国際的な交流も盛んであり、この10年ほどでは以下のような国外留学実績があります。生理学研究所NIPS、宇宙開発機構JAXAや、科の垣根を越えての国内留学を行っている医局員もおります。
- Rollins School of Public Health – Emory University, Atlanta, GA, US
- Faculty of Medical Sciences, Newcastle University, Newcastle, UK
- Danish Research Centre for Magnetic Resonance, Centre for Functional and Diagnostic Imaging and Research, Copenhagen University Hospital, Hvidovre, Denmark
- Sobell Department of Motor Neuroscience and Movement Disorders, UCL Institute of Neurology, London, UK
- ImpAct, Centre de Recherche en Neurosciences de Lyon, Inserm, CNRS, Université de Lyon 1, Bron, France