私たちについて

診療実績(慶應義塾大学病院)

2023年現在、慶應義塾大学病院には、リハビリテーション科医師14名(指導医5専門医3専修医6)、療法士21名(理学療法士13名、作業療法士4名、言語聴覚士4名)が所属し、入院患者を主な対象としたリハビリテーションを提供しています。リハビリテーションの対象疾患は多岐にわたり、脳卒中/ 脊髄損傷/ 神経・筋疾患/ 悪性腫瘍(がん)/ リンパ浮腫/ 小児疾患 /四肢切断 /骨関節疾患/ 心疾患/ 慢性閉塞性肺疾患/ 嚥下障害/ 高次脳機能障害/ 外傷性脳損傷/ 関節リウマチなどです。

2021年度には主治医からの依頼のもと、年間58,000件(心大血管疾患: 4,050 件 脳血管疾患等: 15,313 件 廃用症候群: 8,145 件 運動器: 12,068 件 呼吸器: 6,229 件 がん: 12,108 件)のリハビリテーション実施実績をもちます。

入院患者だけではなく、リハビリテーション科医による専門外来も開設しており、補装具/ ボツリヌス療法(上下肢痙縮・脳性 麻痺・痙性斜頚・眼瞼痙攣・片側顔面痙攣)/ 嚥下障害/ 高次脳機能障害/ 運動療法(痛み診療センター)/ がんリハビリテーション(腫瘍センター)に関する外来診療を行っております。
この中でも、脳卒中や脊髄損傷後の四肢痙縮、ジストニアなど筋緊張異常を伴う障害に対してのボツリヌス療法外来(保険適応)には特に力を入れており、年間300件を超えるボツリヌス治療実績があります。

主な診療実績(2021年)

筋電図検査(神経伝導検査・針筋電図検査)210件
ビデオ嚥下造影検査120件
嚥下内視鏡検査40件
ボツリヌス注射300件

また当院の取り組みの一つに、脳卒中後遺症に対するリハビリテーションがあります。脳卒中の代表的な後遺症として手の麻痺があり、かつては発症後6か月以上経過すると回復が難しいと考えられていました。近年、治療方法の進歩により、慢性期患者においても、機能回復が得られる可能性があると考えられています。当院では主に上肢の後遺症に対して、電気刺激装置を用いる治療や、ロボットリハビリテーション等の、先進的なリハビリテーション治療を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。