東京都災害リハビリテーション支援関連団体協議会(通称:東京都JRAT)の概要
JRATとは
東日本大震災リハビリテーション支援10団体で活動した経験をもとに、リハビリテーション関連13団体が結束して、来る災害時に備えて結成された「大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会」がJRATです。現在では全国47都道府県での「地域JRAT」が組織され地域の災害リハビリテーションに備えています。
災害リハビリテーションとは
災害時の生活不活発と災害関連死を防ぐためのリハビリテーション専門職の活動です。災害時には、他の災害支援団体と協力して活動します。
東京都JRAT
東京都をまとめるJRATの地域組織です。
災害リハビリテーションの教育・普及・啓発および災害リハビリテーションコーディネーターや支援チームの組織化、訓練、人材育成、および全国規模の災害時における直接的支援活動等を目的としています。
代表あいさつ
2011年3月11日に発生した地震と津波による東日本大震災では、大津波によって多くの方々の尊い生命を奪いました。さらに、震災後の避難所・仮設住宅生活では、多くの高齢者の不健康状態や疾病の悪化、いわゆる不活発病が大きな問題となり、2011年4月に大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会(JRAT)が発足しました。
大規模災害発生時に、障害者や高齢者など災害弱者の生活不活発病への対応は、災害を乗り越えて、自立生活を再建・復興を目指す上で大変重要であり、実際の多くの被災現場でのJRATの活動・実績から、リハビリテーション専門職が担える役割は大変大きいことが明らかになっています。
しかしながら、各都道府県単位での取り組みには、温度差があり、東京都においては、核になる組織体がない状況が続いていました。近年、台風や大雨などの災害が頻発しており、地球温暖化の進行とともに、このトレンドは今後、増えることはあっても減ることはなく、また、南海トラフや首都直下型地震も近い将来に起こりうる状況であり、災害に対する備えが喫緊の課題であります。
このような経緯のもと、東京においては、大規模災害時にDMAT(災害派遣医療チーム)・JMAT(日本医師会災害医療チーム)等との連携のもとで、適時適切に支援活動に参加できるよう、2022年4月7日に東京都災害リハビリテーション支援関連団体協議会(東京都JRAT)を発足しました。
東京都JRATの活動内容は以下のとおりです。
(1) 災害リハビリテーション支援チームの育成・組織化。
(2) 発災時、 組織的かつ直接的な災害リハビリテーション支援。
(3) 都内の災害リハビリテーションネットワークの構築。
(4) 災害リハビリテーションに関する教育・啓発のための研修及び広報。
(5) 平時からの避難行動要支援者の避難体制・生活再建の構築。
(6) 災害支援必要機材の準備。
(7) 他の災害救助チームとの連携。
構成団体として、公益社団法人東京都理学療法士協会、一般社団法人東京都作業療法士会、 一般社団法人東京都言語聴覚士会、東京都介護支援専門員研究協議会、東京都地域リハビリテーション支援センターが参画しております。
今後、東京都行政、東京都医師会等と協調し、都内のリハビリテーション診療に携わる医師・リハビリテーション専門職の皆様方のご協力を募りつつ、取り組みを積極的に進めてまいります。皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
東京都災害リハビリテーション支援関連団体協議会(東京都JRAT)
代表 辻 哲也
/慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
会則
構成団体・理事一覧
協力団体入会のご案内
東京都JRATの趣旨に賛同し、本会の活動を支援し協力を表明いただける施設・団体の受け入れを行っております。
- 支援スタッフ登録には構成団体以外の所属では所属施設としての登録(協力団体)が必要です
事務局
慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室内
担当者:川上途行、和田彩子(事務担当:大瀧)
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
電話 03-5363-3832 FAX 03-3225-5476