東京都JRAT

令和6年能登半島地震特設ページ

令和 6 年能登半島地震災害に対する JRAT 活動終結のご報告

平素は東京都JRATの活動に深いご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度の令和 6 年能登半島の震災につきましては、1月1日の発災から現在に至るまで、日本災害リハビリテーション協会(JRAT)として延べ 5,500名以上の方々に(東京)中央対策本部および石川 JRAT 対策本部での支援活動をいただいたところでございます。

私ども JRATはDMAT、JMAT、DHEAT等の災害救助・救護に関わる支援団体とともに強固な連携の下で支援活動を行うことができ、被災された方々の自助・互助努力もあって、避難所での災害関連死は皆無に近い状況で推移しました。また、奥能登方面の医療施設等につきましては、発災前までには至らないまでも、徐々に復旧しつつあります。しかし、避難所生活も未だ続く中、また仮設住宅への移行などその後の避難生活にも多くの不安要因は残っている状況ではありますが、令和 6 年 4 月 30 日をもちまして JRATの活動を終結する運びとなりましたことをここにご報告いたします。

石川県内でのJRAT本部は平時体制に戻り、今後、能登半島で避難所支援に対するニーズが増えた際には、石川県内のリハビリテーション専門職等による地域リハビリテーション支援等で対応することとなりました。

東京都 JRATは本ホームページから現地派遣の募集を行い、36名の応募からマッチングされた9チーム26名の方が現地での災害リハビリテーション支援活動を行いました。5月22日に東京都JRAT総会にて活動報告を行いました。これまでの皆様のご協力に深謝いたします。

今回の支援の内容については、今後も当特設ページを残して災害リハビリテーション活動への理解に活用できればと考えております。また、今後の災害発生に備えた災害リハビリテーション研修会の開催等を当会ホームページからご案内してまいります。

今後ともご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

東京都災害リハビリテーション支援関連団体協議会(東京都JRAT)
代表 辻 哲也
/慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

1.ご挨拶

令和6年能登半島地震 特設サイトの公開と現地派遣の協力のお願い

平素は東京都JRATの活動に深いご理解とご支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。

令和6年1月1日に発生した能登半島地震では、特に石川県で大きな被害が発生しています。津波も伴い、多数の死者が出るとともに、避難生活を強いられている方も多数に上っています。

JRATでは東京都内に1月4日に中央対策本部を設置、石川JRATによる災害対策本部が金沢医科大学に立ち上がり、連携して支援活動を進めています。

このたび、石川県は石川JRATとの協定を締結し、正式に現地派遣の支援要請がJRAT宛てに出されました。これを受けて、全国の各都道府県のJRAT組織(地域JRAT)へ現地(石川県)への支援チームの派遣の協力依頼がありました。なお、本支援活動は、石川県と石川JRATとの協定に基づいたものであり、災害救助法が適応されることになります。

東京都JRATでは、東京都JRATの構成団体からの活動参加の募集を取りまとめて、JRAT中央対策本部へ繋ぐ窓口の役割を担います。このたび、東京都JRATホームページに「能登半島地震特設サイト」を公開いたしましたので、参加申し込みフォームからご応募をいただければ幸いです。被害状況や現地派遣の注意事項なども共有していきます。

皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

東京都災害リハビリテーション支援関連団体協議会(東京都JRAT)
代表 辻 哲也
/慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室

2.被災地の現状

ニュースでご覧の通り、現在も多くの支援を必要としています。
以下に現在の情報を確認できるサイトをご紹介いたします。

3.JRATの活動

JRATは発災時から活動を開始し、石川JRAT主導の活動を展開しています。

《これまでの経過》

4.JRAT活動への現地派遣募集について

石川県と石川JRATとの協定(1月8日付け)に基づき、石川JRATの活動として全国規模の支援チーム派遣を行うことになりました。

支援チームの派遣は石川県より依頼され、JRAT中央対策本部が取りまとめて石川JRATへ派遣する形となります。
東京都JRATは東京都内の募集を取りまとめJRAT中央対策本部へ繋ぐ窓口の役割を行います。
派遣後は、石川JRATの指揮命令系統に従い活動を行います。

募集要項 ※現在募集は終了いたしました

  1. 日 時:2024年1月13日(土)から 4月15日(月)まで
    ※現地にて早朝から夕まで3日以上継続での活動ができる方(実質4日以上)。
  2. 場 所:石川県内(七尾市、穴水町、珠洲市、輪島市、他)
  3. 業 務:現地避難所および被災者、福祉避難所支援 
  4. 募集条件:東京都JRAT構成団体*1とJRAT構成団体*2の一員で、職場の上長の許可と、東京都JRATの承認を得た方
  5. 参加方法:参加申し込みフォームより入力ください。 

*1 東京都JRAT構成団体とは:(公社)東京都理学療法士協会、(一社)東京都作業療法士会、(一社)東京都言語聴覚士会、(特非)東京都介護支援専門員研究協議会、東京都地域リハビリテーション支援センター に所属されている方は申し込み可能です。
※(公社)東京都看護協会は協力団体に入会中ですので応募可能です。

*2 JRAT構成団体とは:回復期リハビリテーション病棟協会、全国デイ・ケア協会、日本訪問リハビリテーション協会、日本リハビリテーション病院・施設協会を含む13の組織の会員の方も応募可能です。
https://www.jrat.jp/soshiki.html

《申し込み手続きの流れ》
職場の上長に許可を得てください(依頼書はこちら
確認事項(注意事項申込事項)を必ず確認してください  
参加者全員がそれぞれ参加申し込みフォームへ登録してください
東京都JRAT事務局にて調整を行いお返事します
東京都JRAT事務局からJRAT中央対策本部へ届け出ます
JRAT中央対策本部より正式な連絡がチームの代表者へ電話により通知されます
派遣後は、石川JRAT現地対策本部の指示に従って活動してください
気をつけて行ってきてください!!
◇JRAT活動について

JRAT活動は組織的な災害医療団体による医療活動です。
石川JRATの指揮命令系統に従う活動となりますので、現地の判断でチームの再編成が行われることもあります。必ずしも申し込まれたチーム単独での活動とはならない可能性があることをご了承ください。

◇マッチングについて
  • チームで応募される場合、参加者全員がそれぞれ参加申し込みフォームより必要事項を入力してください。
  • 東京都JRATでは複数人でのチーム編成を作り中央対策本部へ報告を上げることになります。従って、個人単独でのお申し込みされた方には希望日が近しい他の人と組み合わせたチームに入っていただくこととなることをご了承ください。
  • 原則1チーム2~8名体制です。
  • 中央対策本部に提出し全国から応募された派遣チームのスケジュールのマッチングを行います。必ずしも応募通りの日時指定とはならないことがありますことをご了承ください。
◇お問い合わせについて
  • 現地本部へ直接のお問い合わせはくれぐれもご遠慮ください。
  • 質問事項は東京都JRATが窓口となって中央災害対策本部を通し質問いたします。
  • よくあるご質問は随時更新していきますのでそちらもご参考にしてください。
◇費用弁済について
  • 災害救助法の枠組み内での活動です。
  • 費用弁済については関係各所と調整中ですので、かかった費用の領収証をお控えいただきますようよろしくお願いいたします。
  • 領収証の宛先は「石川JRAT 個人氏名 所属施設」としてください

5.JRAT活動に行くまでに

災害支援活動をしたことのない方の事前学習方法

  1. JRATで公開していますD-スタッフ用 e-ラーニングがおすすめです。
    https://www.youtube.com/watch?v=CVIFM-hxjtc
  2. 災害リハビリテーション標準テキスト 第2版
    https://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=218850
    特に、p20~災害リハビリテーション支援の基本原則、p78~リハビリテーショントリアージ、p93~被災地における感染対策、p129~福祉機器供給の準備、p149~心理面への対応 はご一読の上、活動に役立ててください。
  3. 災害時の心のストレス対処法に関する情報
    (被災者も、支援者も、心のケアが大切です)
    https://saigai-kokoro.ncnp.go.jp/
    国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター(NCNP) ストレス・災害時こころの情報支援センター
  4. スフィアハンドブック2018
    災害や紛争における人道危機支援に関わる全ての支援活動従事者に向けたガイドブック。

北陸の雪に不慣れな方へ

雪道の歩行や自動車運転には十分注意が必要です。

◇持参品(例) 
  • 運転免許証(運転する人)
  • 健康保険証
  • インターネット環境のあるパソコン 
  • 石川県の地図 
  • 現地で3日以上の活動、および宿泊ができる準備 
  • 筆記用具 
  • 手指用消毒薬、マスクなど感染対策用具 
  • 動きやすい服と脱ぎやすく安全な靴、長靴、防寒防水性のある靴、防寒靴下 
  • 寝袋、防寒用衣類、防寒グッズ 
  • 携帯トイレ 
  • 時計
  • タオル、バスタオルなど 
  • ティッシュペーパー 
  • 体温計 
  • 携帯ラジオ 
  • 工具セット(装具、車いす、自助具が直せるレベル) 
  • メジャー(下肢の周径を測れます) 
  • ゴミ袋(数枚程度) 

など、他に必要と思うものは、各自、準備してください。 

6.過去のJRAT活動の例

7.よくあるご質問

所属団体について

団体への所属がない個人では申し込みできませんか?

JRAT活動は組織的な災害医療団体による医療活動であり、各地域JRATに所属していることが条件となっているため、東京都JRAT構成団体*1やJRAT構成団体*2のどこにも所属していない個人での申し込みはご遠慮いただいております。

*1 東京都JRAT構成団体とは: (公社)東京都理学療法士協会、(一社)東京都作業療法士会、(一社)東京都言語聴覚士会、(特非)東京都介護支援専門員研究協議会、東京都地域リハビリテーション支援センター に所属されている方は申し込み可能です。
(公社)東京都看護協会は協力団体に入会中ですので応募可能です。

*2 JRAT構成団体とは:回復期リハビリテーション病棟協会、全国デイ・ケア協会、日本訪問リハビリテーション協会、日本リハビリテーション病院・施設協会を含む13の組織の会員の方も応募可能です。
https://www.jrat.jp/soshiki.html

費用弁済について

費用弁済の対象は?

原則、出発地からの旅費・宿泊費・医療支援に関わる物品費(レンタカー・ガソリン費含む)及び人件費です。
人件費は職種によって異なる可能性があります。飲食費は現在のところ対象外です。

補償の対象期間は?

所在地を出発し、活動後、帰着するまでです。

領収書はどうしたらいいですか?

領収書の宛名は「石川JRAT 個人氏名 所属施設」とし、支援に関わる領収書は必ず保管してください。
活動終了後に東京都JRATが領収書を回収し、中央対策本部を経て石川JRATから石川県へ提出します。
領収書が無いものは無効となりますのでご注意ください。

保険について

被保険者の範囲は?

災害時に石川県の要請を受けて被災地、避難所へ派遣された医療・介護・福祉業務に従事する者です。

保険の対象期間は?

補償開始は始期日の午前0時から、終了は満期日の午後12時です。つまり、支援目的の移動として、自宅・勤務先を出発した時点から支援が終了して出発地に戻る時点までが補償されます。

保険会社はどこですか?

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社です。

保険の申し込みはどうすれば良いですか?

石川本部で申込用紙に記入していただきます。

スケジュールについて

どのような活動スケジュールになりますか?

活動前日17時もしくは活動初日朝8:30に石川JRAT本部(石川県リハビリテーションセンター:金沢市)にてオリエンテーションを行います。その後本部の指示に従い活動場所へ移動します。
実際にどこの活動場所へ派遣されるかは出発前に石川JRATより連絡が入るか、当日に最終決定されることもあるようです。状況は毎日変化するためご了承ください。
したがって、現地活動を申し込まれる際は、終日(8:30~18:00頃)活動できる日を3日以上設定いただき、前泊日と後泊日を移動時間に当てることを推奨します。

活動場所について

どこでどのようなことをするのですか?

1月31日現在は、被災地の1次避難所(輪島市、珠洲市、能登町、七尾市、穴水町、志賀町)と1.5次避難所(金沢市)に分かれて活動しています。
被災地の避難所では、各避難所をチームで巡回し、各災害医療支援団体との情報共有、リハビリトリアージ、環境整備、歩行補助具の評価や準備などを行なっています。
1.5次避難所では、各災害医療団体と協働し、リハビリトリアージ、個別環境調整、生活不活発病予防のためアクティビティの維持などの介入を行なっています。

活動場所の希望はできますか?

雪道運転や性別などを考慮して派遣場所を決定しますがご希望に添えない場合もあります。

寝袋は必要ですか?

七尾以北の活動時は必要となる場合がありますのでご準備ください。

宿泊先について

宿泊はどこのエリアを予約したら良いですか?

初日は必ず金沢市の石川JRAT活動本部へ集合することから、金沢市内のホテルを予約される方が多いようです。
活動場所が奥能登地方になりますと、金沢市からの往復は難しいので、中継拠点として七尾市や穴水町の病院の一室に布団をお借りして宿泊することができるようです。寝袋を持参されることを推奨します。

宿泊代の上限規定はありますか?

上限規定はありません。災害支援という状況を踏まえて安価な宿泊先をおさえていただければと思います。石川県外の宿泊所も費用弁済の範囲内ですので、ご検討ください。

宿泊所のキャンセル費用は弁済されますか?

本人側の事情(勤務変更・体調不良など)は弁済されません。
JRAT側の事情(現地で支援先が変更など)は弁済されます。

移動手段について

現地での公共交通手段はありますか?

石川県内の移動は車移動が最も多く利用されます。所属施設の車で行かれる方や、レンタカーを現地で手配して使用するパターンが多いようです。
雪道を想定し、スタッドレスタイヤかチェーンを必ず準備してください。

雪道運転の備えとして除雪グッズ等は借りられるのでしょうか?

除雪グッズ(スコップ、スノーブラシ)はは石川本部で必要に応じてお貸しできます。

参加申し込みについて

個人で申し込もうと思いますが、大丈夫ですか?

ご希望日に近い個人参加者同士でチームを編成し本部へ登録いたします。その際、日程の再調整を行うことがありますので、ご了承ください。

複数人で参加の場合は、代表者だけが登録するのでしょうか?

複数人での参加の場合でも、参加される人全員がそれぞれで参加申し込みフォームへの登録をお願いします。

写真の発信について

現地の写真を私的に活用してもいいですか?

現地の写真や近況をSNS(FaceBook, LINE, X, Threadsなど)への配信は原則禁止です。不用意な撮影や投稿は人を傷つけたり誤解を招く恐れがありますのでご留意ください。
インターネット媒体等への掲載にあたり、他団体のスタッフが写っている写真の使用時には個人的に許可を受けていない場合に個人が特定できない形にする必要があります。

8.参加申し込みフォーム

3月26日現在、東京都JRATより9チーム26人マッチング済み

JRAT活動派遣の募集を締め切りました。
皆様のご協力ありがとうございました。
5月22日東京都JRAT総会にて能登半島地震活動報告会を行いました。

《東京都JRAT活動レポート》

東京都JRATより派遣されたチームの活動報告をご覧ください。